ギャンブルで破滅した男
こんにちは、ギャンチュウです。世間では、大谷翔平選手の元通訳である水原一平氏のギャンブル依存症が話題になりましたが、そのニュースを見ながら全く他人事とは思えませんでした。
というのも、僕自身、水原氏のニュースが報じられ始めた頃には、ギャンブルが原因で作った借金が膨れ上がっており、今月の返済ができるのかどうかで頭がいっぱいだったからです。
そして、2024年5月には債務総額が1000万に到達、自己破産の申し立てを行うに至りました。このブログは、僕が2度とギャンブルに手を出さない戒めの気持ちと、僕と同じギャンブル依存で苦しむ方々の助けになりたいと思って書いています。
僕は、ギャンブルによりお金のみならず家族も失いました。ギャンブルが原因で作った借金により妻と離婚し、まだ幼い子どもと離ればなれの生活をしています。また、貴重な時間の多くをギャンブルに費やしてしまいました。
ちなみに、妻と離婚してから自己破産に至るまでに約2年。僕は、ギャンブルが原因で離婚してもなお、ギャンブルを止めることができず、離婚時に親から支援して貰って借金を完済したにもかかわらず、再びギャンブルにより借金を作り自己破産に至っています。はっきり言って病気です。
僕は、この自己破産を機にギャンブルから離れ、生まれ変わりたいと思っていますが、またギャンブルをしたくなるのではないかという不安もあります。そこで、このブログを書くことにより、断ギャンブルを継続していきたいと思っていますので、監視のほどよろしくお願いします。
ギャンブル依存症とは?
現在、僕は、ギャンブル依存症の治療に当たっています。
まず、ギャンブル依存症とは何か?消費者庁による定義は以下の通りです。
ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめり込んでコントロールができなくなる精神疾患の一つです。これにより、日常生活や社会生活に支障が生じることがあります。
ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ | 消費者庁 (caa.go.jp)
ギャンブル依存症とは精神の病気なのです。僕は長らく、止めようと思えばいつでもギャンブルを止めることができると思っていました。しかしながら、今まで自分の力だけでは止めることができませんでした。これは、決して自分の意思が弱いからとかではなく、脳がギャンブルをしたいと思う構造になってしまっているのだそうです。
つまり、ギャンブル依存症は、自分1人で克服することが困難なのです。
だから、ギャンブルを止めたくても止められないと悩んでいる方、或いは、身内や恋人、友人がギャンブルを止めてくれなくて困っている方は、ぜひ、市の精神保健福祉センターなどの公的機関に相談してみましょう。
ギャンブル依存症チェック
このブログを見ている方の中には、自分がギャンブル依存症であるとは思っていない人もいると思います。
次に示すのは、アメリカの精神医学界の診断基準を元に久里浜医療センターが作成したギャンブルのめり込み度チェック表です。
1 | ギャンブルにとらわれている。 |
2 | 興奮を得たいために、賭け金の額を増やしてギャンブルをしたい欲求が生じる。 |
3 | ギャンブルをするのを抑える、減らす、やめるなどの努力を繰り返し、成功しなかったことがある。 |
4 | ギャンブルをするのを減らしたり、やめたりすると落ち着かなくなったり、イライラしたりする。 |
5 | 問題から逃避する手段として、または不快な気分を解消する手段としてギャンブルをする。 |
6 | あるギャンブルで金をすった後、別の日にそれを取り戻しにその場へ戻ってくることが多い。 |
7 | ギャンブルへののめり込みを隠すために、家族、治療者、またはそれ以外の人に嘘をつく。 |
8 | ギャンブルの資金を得るために、偽造、詐欺、窃盗、横領などの犯罪行為に手を染めた(ただし常習ではない)。 |
9 | ギャンブルのために、重要な人間関係、仕事、教育、職業上の機会を危険にさらしたり、失ったりしたことがある。 |
10 | ギャンブルによる絶望的な経済状態を免れるために、他人に金を貸してくれるように頼んだことがある。 |
5個以上チェックが入ると要注意だそうです。ちなみに、僕は7個でした。
僕自身は、自分がギャンブル依存症であると認めたくなかったというつまらないプライドのせいで、最終的に破滅してしまいました。今思えば、もっと早くにギャンブル依存症であると認めることができていれば、自己破産するまでには至らなかったかもしれませんし、離婚することもなかったかもしれません。
なので、このチェック表で5個以上チェックが付いた人は、早期に市の精神保健福祉センターや、診療内科への相談をオススメします。
なお、市の精神保健福祉センターでは完全無料で相談を聞いてくれますよ。
ギャンブル依存症の恐怖
自己破産の申し立てをするに当たり、自身の借金の経緯を振り返ってみると、自分でもドン引きするくらいギャンブルに狂っていたことを自覚しました。なお、僕がギャンブルで自己破産に至った経緯については、また、別の機会にご紹介します。
僕がギャンブル中毒だったときにやったことを簡潔に説明すると、
- 残業だと嘘をついてパチンコ
- 仕事に行くフリをして有休を取りパチンコ
- 勤務時間中に外回りと偽ってパチンコ
- 在宅勤務中にオンラインカジノ
- 子どもを寝かしつけながらオンラインカジノ
- 通勤中にオンラインカジノ
- 運転中にオンラインカジノ
- 両親に借金を肩代わりしてもらった後も、借金してギャンブル
- 離婚後、子どもとの面会中も片手間でオンラインカジノ
よくクビにならなかったな、と怖くなるくらい、1日中ギャンブルに明け暮れていました。
当時は、暇さえあればギャンブルをしており、ギャンブルのために嘘をつくのが当たり前になっていました。また、ギャンブルで負けても勝ったかのように見栄を張ることもしょっちゅうでしたし、借金してもギャンブルで勝てば取り返せるという短絡的な思考に陥っていました。典型的なギャンブル依存症患者です。
ちなみに、僕が最初にパチンコをしたのは社会人になってからで、大学生時代はギャンブルと無縁でした。そのときは、こんな風に嘘をついたり、見栄を張ることは無かったと思います。
しかし、ギャンブルをし始めてから、ギャンブルのために平気で嘘をつけるようになっていったのです。普段は温厚な僕ですが、ギャンブルで負けた後は、自分でも驚くくらい攻撃的になっていました。
このように、ギャンブルは人を壊すのです。ギャンブルを止めたくても止められない方は、まず、自身がギャンブル依存症であると自覚し、病気として向き合わなければ一生治りません。
ギャンブル依存症と向き合う
僕は、自身のギャンブル依存症と向き合うために、市の精神保健福祉センターで行われているギャンブル依存症克服のプログラムへの参加、心療内科での治療、ギャンブル依存症自助グループへ参加しています。
そのおかげもあり、2024年5月上旬に自己破産を弁護士に相談してから一度もギャンブルをしておらず、2024年6月9日現在で、断ギャンブル29日を達成しました。しかし、ギャンブル依存症は「治らない病気」と言われているほど、いつギャンブル熱が再燃するか分かりません。
克服プログラムや自助グループでは、他のギャンブル依存症患者と話をするのですが、治療をしている間にもギャンブルをしてしまう人が多いです。僕自身、今は自己破産の手続きでギャンブルどころではないですが、落ち着いたらまたギャンブルをしたくなるのではないか、怖くて仕方ありません。
ただ、ギャンブルから離れて1ヶ月、自己破産の手続き中で返済がストップしていることもあり、気持ちに余裕ができて、休日には運動したり、副業したりと、充実した日々を過ごせています。ギャンブルから離れることで、パチンコやオンカジにいくら時間・お金を使っても、人生には何の価値もないことに気付けました。
これからも断ギャンブルを続けていきますので、応援のほどよろしくお願いします。
また、このブログでは、僕自身の経験を踏まえて、ギャンブル依存症に悩んでいる方、借金に悩んでいる方の力になれるような記事を書いていきたいと思っていますので、一緒に頑張りましょう!
断ギャンブル継続記録
2024年5月11日から断ギャンブル29日目(2024年6月9日現在)。記録更新中!
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