【第7回】「これが最後のチャンス」──自己破産を決意した日【ギャンブル依存体験記】

ギャンブル依存体験記

こんにちは、ギャンチュウです。

今回は、僕が自己破産という人生の節目を迎える決断をしたときのことを振り返ります。

自己破産。それは「逃げ」なのか?

1000万円に膨れ上がった借金。すでにどこからも借りられず、収入のすべてが返済に消える生活。

「もうどうにもならない」と頭ではわかっていながら、“自己破産=人生の終わり”というイメージが心を縛っていました。

でも、現実は違いました。

自己破産は、「人生を立て直すための再スタート」だったのです。

弁護士に再び相談

前回の任意整理からわずか半年。

新たな借金を作ったことに何て言われるだろうか?

「最悪、手続きを打ち切られるかもしれない」と覚悟して、再び弁護士に相談。

すると、弁護士はこう言ってくれました。

「ギャンブルの借金でも自己破産できますよ」 心が少しだけ軽くなりました。

ギャンブル依存症だと受け入れた言葉

続けて弁護士から、こう言われました。

「あなたはギャンブル依存症です。このままでは自己破産しても、また同じ生活に戻りますよ。」

これまでにも頭をよぎることはありましたが、「そこまで墜ちていない・・・」と否定してきました。

でも、自己破産するまで止まれなかった。

やはり、自分はギャンブル依存症なんだ。

弁護士のこの言葉で、ようやく自分の病気を受け入れることができました。

もうあんな生活に戻りたくない

「借金さえ無くなれば、ギャンブルを辞める」

これまでにも、2度チャンスはありました。

でも、辞めることができなかった。

「もうあんな生活に戻りたくない」

日々の食事も十分に取れない惨めさ。

借金のことが頭から離れず眠れない辛さ。

そして何より、子どもとの貴重な時間ですらオンカジに支配される情けなさ。

心の底からギャンブルを辞めたいと思いました。

自己破産を選んで見えてきたもの

自己破産は、僕にとって「人生の終わり」ではなく、「人生の再構築の始まり」でした。

弁護士に相談した後、さっそく市の相談窓口に電話。

自治体が行っている依存症回復プログラム、心療内科、自助グループ・・・

ギャンブルを辞めるためには何でもやろうと思い行動しました。

そして、自己破産の手続きと、依存症の治療を進めていくうちに段々と将来への希望が見えてきました。

これまでは何も考えずギャンブルに没頭していましたが、自己破産をしたことで初めて未来に目を向けることができたのです。

おわりに

次回は、ギャンブルから離れた今、どんな日々を送っているのかをお話しします。

「自己破産して終わり」ではなく、回復と希望のストーリーへと続きます。

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