【第5回】「完済=回復ではなかった」──借金ゼロから、再び奈落へ【ギャンブル依存体験記】

ギャンブル依存体験記

こんにちは、ギャンチュウです。

前回は、僕の借金が発覚し、家庭崩壊──つまり離婚に至った過程をお話ししました。

今回は、両親の助けによって借金を完済したものの、再びギャンブルに手を出してしまった過ちについて綴ります。

借金がゼロになっても、心は回復していなかった

離婚後、両親の援助により借金を完済。これで人生を立て直せると思いました。

でも現実はそう甘くなかった。

僕の給料は元々少なめ。そこから養育費、奨学金、両親への返済を差し引くと、手元にはお金がほとんど残らず・・・。

生活は常にギリギリ。

少しでも収入を増やそうと副業を始めました。

ただ、睡眠時間を削って働いても貯金に回せるお金がない。

次第に焦りを感じ、肉体的にも限界を迎えました。

再びオンカジへ──「少しくらいなら」の崩壊

「きちんと損切りできれば、オンカジで稼げるはず・・・。」

タイパの悪い副業に限界を感じた私は、かつての勝利体験にすがって、またオンラインカジノにログインしていました。

マイルールを決め、損切りラインを設定。

「1日にこれだけ負けたら、その日は絶対にやめる」

自分の感情をコントロールできれば勝てる・・・。

しかし、自分で決めた損切りラインに達しても、アツくなった私は止まりませんでした。

勝っても更に稼ごうと勝ち分をつぎ込み、負けると取り返すまで入金。

結局、以前と同じ事を繰り返すだけでした。

「アツくなると止まらない」僕の性格は、やはりギャンブルに不向きだったのです。

「ひとり暮らし」が依存を加速させた

離婚して自由な時間が増え、誰からも監視されない環境は、僕にとって“地獄の楽園”でした。

1日中オンカジ。

朝起きてすぐオンカジ、仕事中もオンカジ、寝る前もオンカジ。

酷いときには、パチンコしながらオンカジ・・・

SNSで収支報告して、勝てば自慢し、負けたら沈黙──でもやめられない。

借金はどんどん嵩んでいきましたが、「スロットでジャックポットを引けば人生逆転できる」

そんな馬鹿げた幻想にすがるしかありませんでした。

過去の失敗は、まったく活かされなかった

「次こそは上手く立ち回れる」

「この攻略法でやれば勝てるはず」

そんな幻想にしがみついて、負けては熱くなり、熱くなっては大負け。

同じ失敗を何度も繰り返す──それこそが、ギャンブル依存症の本質です。

結果、また借金が膨れ始めていきました。

おわりに

借金無くなっても、依存の構造が変わらなければ、同じ結末が待っています。

次回は、「再び積み上がった借金と、自己破産の決断」についてお話しします。

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